あっという間に4月へ突入・・・
なんだかこんな言葉で始めることが多い気がするけれど。
これが本当にそのままの気持ちだから。
歌の歌詞にありました。
「旅立つ日がくるなら、せめてこの時間よ、とまれとはいわないから、ゆっくりすすめ。」
タリハを引き上げる日6月18日へ向けて時間が刻々と過ぎていきます。
友人達、一緒に働く先生達、大家さん・・・いろんな人達との会話に、この日の影がちらちら。
168年の歴史 |
夜中2時過ぎ、Los Kjarkasの後、Vale4というアルゼンチンのグループが歌って、コンサートは終了しました。この夜は友人Michelito(ミチェリト)とKelly(ケリー)の住む宿舎に泊めてもらいました。翌日起きたのは8時半。庭ではKellyが旅の途中で拾ってから世話している小鳥bebe(赤ちゃんだから、べべ)を日光浴させていて、彼女とコーヒーとパンの簡単な朝食をとりながらおしゃべりをしていると、次々みなが起きだしてきました。思い思いにハンモックや椅子に座って優しい日差しとタリハの田舎らしい光景を楽しみます。とそんな中Ceciliaのお父さんがノートに今の気持ちを書きだしました。詩のような形で。マテ茶とともにノートがみんなにまわされます。みんな結構哲学家で色々深いことを書いてちょっとしたディスカッションが始まったり。私はこの出会いとひと時に感謝して一期一会と書きました。そして、ちょっと迷ったすえ、震災について書きました。小さい祈りと日本へ帰ったら・・・という決意表明?を。そうしたら、みんなで自然に黙祷を捧げていました。うららかな緑の日差しの下、静かな時間でした。
Cecilia |
そしてこの翌週、同期の何人かが帰国しました。実のところ3月11日はVendimiaではなく、本当は日系移住地サンファンへ出かけているはずでした。それが近く町ヤパカニで行われている道路封鎖のため行けなかったのです。サンファンで仲間が主催した祭り「和」。これも震災から1年を意識したものでした・・・。震災を経験した日本。同期を見送りながら、帰っていく日本はどう変わっているのだろうと考えました。そして、彼らのプレゼンを聞きながら、自分の仕事を振り返って残り期間頑張ろうとも思ったのです。それは一年前の決意でもあります。遠く離れて寄付をすること、手紙や写真を送るくらいしかできず、情報もだんだんと入らなくなってくる中、できるのは今の自分の仕事を頑張ること、たくさんの人と交流して丁寧に付き合うこと。そして日本に帰った後は、たとえどんな小さな形ででも、なにかをしたいという決意。そして探してみれば、小さな形でできることは本当にたくさんあるのです。
さて、3月の職場。年度当初からざわざわしています。いつ行われたか忘れてしまったほどだいぶ前(12月だった?)に行われた校長になるための筆記試験。結果がでないうちに新学期に突入。カーニバルが終わった頃にようやく点数がでました。そして3月14日、行われたのがcalificación de expediente(関係書類の評価)。これまでの経験や関わったプロジェクトを書類の形で提出、それを元に面接試験が行われます。この結果が23日にでました。そして、26日誰がどの学校の校長になるかが決まったのです。点数の高い校長希望者から順番に行きたい学校をとっていく方式。学期半ばで校長大移動・・・。4月、日本だったらとても区切りがよいのだけど!?と思いながら、この交代劇を見守りました。仕事先の学校の校長が変わらないことを願いつつ。今回私のカウンターパート、Ilsen(イルセン)も校長として出ることになりました。共に仕事をするということはなかったけれど、研修で日本に行ったことがあって、ボリビアに来た時から空港へ迎えに来てくれ、なにかと世話をやいてくれたイルセンがいなくなるのは少し寂しいことです。
そんなわけで、3月最後のイベント、活動先の学校Humberto Portocarrero2の先生達と行くRetiro Espiritual(精神の静修、カトリック教会傘下にあるFe y Alegriaの学校らしい行事)。27日夜出発のこの小旅行に出かけるときには校長はこの学校の教員でもあった若い先生、Jaena(ハエナ)に変わっていました。木曜日に学校に行った時にはこのRetiro Espiritualに来るんだぞと言ってくれていた前校長は結局きませんでした・・・。当然ながら校長交代には悲喜こもごも色々な思いが交錯するのです。新しい学校への移動の準備もあるはず。実はこの後、活動している学校の1つLa Salleで、別の活動先の学校Teresa de Calcutaの校長先生が6年生を受け持っているのを見た時はびっくり。La Salleへ来てほしいと誘ってくれたSonco先生がTeresa de Calcutaの校長になっていました。
右から二人目が新しい校長先生ハエナ |
そして昼食準備が一段落した頃、この旅のメインであるところの静修の時間がもたれました。宗教担当のNeli(ネリ―)が机の上に聖書を開き、ろうそくをともします。聖書の一ヶ所やネリ―の用意した短い話を読み、それについて感じたことを各々が述べていく、そんな形ですすみました。「70歳まで生きるワシは40歳になると体が衰え、飛べなくなり、食べ物を捕ることができなくなる。このまま死ぬか、150日間の痛みを伴うプロセスを経て新生するか、選ばなければならない。新生することを選んだ場合、飛ぶ必要のない高い山へ行く。そこで嘴を岩に打ち付けておとし、新しい嘴が生えてくるのを待つ。次にその嘴で爪をすべて引き抜き、新しい爪が生えてくるのを待ち、さらに以前の羽を全て抜く。5ヶ月後に羽が全て生えそろうと次の30年を生きぬくことができる。」
La renovacion del Águila
El águila es el ave de mayor longevidad de la especie. Llega a vivir 70 años, pero para llegar a esa edad, deberá tomar una seria decisión. A los 40 años, sus uñas están apretadas y flexibles, sin conseguir tomar las presas de las cuales se alimenta. Su pico, largo y puntiagudo se curva, apuntado contra su pecho. Sus alas están envejecidas y pesadas y sus plumas, gruesas. Volar se hace tan dificil... Entonces el águila tiene solamente dos opciones: morir o enfrentar un doloroso proceso de renovación, que dura 150 dias. Este proceso consiste en volar a lo alto de una montaña y quedarse allí en un nido cercano a un paredón, en donde no tenga necesidad de volar. Después de encontrar ese lugar, el águila comienza a golpear su pico en la pared, hasta conseguir arrancárselo. Después de arrancarlo, debe esperar el crecimiento de uno nuevo, con el que desprenderá una a una sus uñas. Cuando las nuevas uñas comienzan a nacer, empezará a desprender, sus plumas viejas. Después de cinco meses, sale para el famoso vuelo de renovación y para vivir los siguiente 30 años. Es tiempo de cambiar!... Comienza tu!
こうして3月が過ぎ、何気ないタリハの日々が愛おしく思えて、少しでもゆっくり時間が進むのを願いながら、4月を過ごしています。