2010/06/27

語学学校



3日目から語学学校スタート。
サンタクルスの中心地、 Plaza 24 de Septiembre の横にある
Goethe-Zentrum Institute 。
もとはドイツ語の学校だが、スペイン語やフランス語、先住民の言葉ケチュアや グアラニー語、 そして音楽などアートも教えている。通っている生徒は外国人や裕福な家庭の子弟であろうと思われる人が多く、立地的にも恵まれた環境。学校には素敵なBiblioteca(図書館)があって、Plaza 24 de Septiembreをみながら落ち着いて勉強できる。 置いてあるスペイン語の絵本にはちょうど今習ってる接続法がたくさん使われてて とっても勉強になる。 絵を見ながらストーリーを追うのも楽しい。

スペイン語は初日のクラス分けテストに基づいて3つのクラスに分かれている。
それぞれの先生が個性的でおもしろい。
コーディネーター兼のProf.JJは日本語が話せる。
丁寧でやさしく、みんなの間で男前と評判。 そしてTarija出身!
初めの土曜日にタリハ料理を食べに連れて行ってくれた。

Prof. Jは対照的に食べるのが大好きな、お腹の大きな先生だ。
英語、ドイツ語の先生でもあり、とても真面目だがお茶目なところもある。
ゆっくりと話してくれるのでわかりやすい。

我がprofa. Tは頭の回転の速い、次から次へと着想のわいてくるアクティブな先生。
突然お香をたいたり、音楽をかけて踊ったり・・・まるでハリケーンのよう。
一瞬も黙っていられない人で話そうとしても言葉をとられてしまうから、
頑張って話さないといけない。 これも訓練。
でも心はとてもあったかくて、面倒見がいい。
そして弁護士をしているだけあって、今のボリビアの様子を色々と話してくれる。
貧しい人々との関わり方、先住民の文化、
これからの仕事を意識しての話など学ぶことが多い。
人を引き付ける力は相当なもので、いつも感心してしまう。
週末は先生が田舎にもっているという家にいく。
どんな感じなのか、とても楽しみ。





(上)銃を携帯したガードマン数人常駐し、公園、プール、ジム、テニスコートに専属コーチのいるリッチなコンドミニウム。敷地内で子供が、ベビーシッターに付き添われてたくさん遊んでいる。犯罪を警戒して金持ちはこのようなコンドミニウムに住むことを好むという。家は3階建てでエレベーターがある。前庭に広いバルコニーがつき、キッチンも洗練されている。
(下) そのすぐ横にある貧しい人々の集まるMercado。 パンや丁子のジュースを少しだけ食べる。どれも安くておいしい。肉、米など主な食べ物、日常品、おもちゃなどすべてここで揃う。けれども、Mercado内は薄暗く、汚くて、本当に貧しい。今回は写真をとるのはためらわれたけれど、売り手のおばさん、食事をしている若い女の子たちみな、話しかけるとはにかみながら答えてくれる。Hola!やCuanto cuesta?くらいなものだが。タリハではきちんと話をして、写真もとらせてもらいたいと思う。

2010/06/25

サンタクルス



早朝ボリビア到着。
到着後にスーツケースの破損が見つかったり、TSAロックつきの新しく買ったベルトがなくなっていたりして(アメリカン航空&アメリカ税関はとてもひどい!)、テンションはだいぶ下がった。けれど、これがボリビア第一歩。めげてはいられない。

バスで40分ほどでサンタクルス市内に到着。着いたホテルは超豪華。あまりの豪華さにみな、これ、ほんとにいいの?とたじたじ。とはいえ、3週間あまりの贅沢、楽しむことに。
昼、ホテルの前のレストランへ。
ボリビア料理のおいしこと!
量の多いこと!
こわごわとサラダも食べる。
今回はおなかを壊したくないもの。
午後早速着任オリがはじまる。
夜は韓国料理を事務所次長にごちそうしていただく。
とても眠い、けれど楽しかった。感謝。
これが始まりのけじめ。
ボリビア隊員85人の一員となった実感。
次の日、続けて着任オリ。
午後は医療オリ。個人面談の合間にサッカー観戦。
日本ーデンマーク戦
3-1の大勝利。
Super!!
その後の素敵な体験。
ケチュアの本がほしくて入った小さな本屋で、
Paulo Coelhoの本をたくさん発見。
Once minutosを購入。
店には店主らしきおじさん、バイト?の女の子、飲んだくれたお爺さん。
お爺さんはあまり口がきけないらしくて、身振り手振りであーとかうーとか
しきりしゃべっている。最初はおじさんが飲んでるやつはでていけ
とでも言っているのかと思ったけれど、
実はDVDを売りに来ていた模様。
女の子が丁寧にお爺さんと数や値段の交渉をしている。
Coelhoの本の値段をおじさんに聞くと、女の子に聞けという。
店主ではなかった??
15ボリ。約180円。
20ボリを出すと、お釣りがないといわれる。
結局女の子が、両替にいってくれた。
その間、お爺さんがしきりに何か言っている。
すると、おじさんが日本人か?サッカー勝ったろう?
と言っている、と教えてくれる。
そうだったの!!
お爺さんは嬉しそうに、棚から本をとって赤い表紙を指さし、
シュッと首をきる真似をして、大きな声をだして両手をあげる。
何度も。
最後に握手して。
お爺さんとのやり取りも楽しかったけれど、
はっきりと話すこともできない、一見飲んだくれにしか見えないお爺さんへの
おじさんと女の子の優しさに何より心が暖まりました。
あちこちのレストランで、カフェで、広場で、人々がサッカーを観戦している。
ボリビアはでているわけではないのに、さすがラテンの国。
みんなサッカー好きだ。
夜は担当医師に会ったあと、保健師さんとイタリアンレストランへ。
とっても楽しい方でした。
これで二日目終了。

2010/06/24

到着





ボリビア到着から丸2日経過。
まずは旅の様子から。

成田→シカゴ→マイアミ→ラパス→サンタクルスと
30時間以上かけての長旅を経て
現在ボリビア第二の都市サンタクルスに滞在中。
見覚えのあるシカゴ空港からマイアミへと南下するにつれて
景色がかわり、 スペイン語率があがる。

マイアミ→ラパス間の幻想的な月の空。月が雲に隠れると現れる星空。
そして数時間後、真っ赤になってしずんでいった月。
やがて眼下に広がるラパス、エルアルトの夜景。
隣に座るコチャバンバ出身のボリビア人が教えてくれる山々を
ボリビア仲間のJunkoちゃんと息をこらして見つめる。
雪をかぶったイリマニ山。

ラパス→サンタクルス間、白々と明ける空のもとに見えるのは
ただただ広いエルアルトの町。
標高4000メートルにこんなに延々と広がる平野があるとは。
大地にしがみつくように小さな家、小さな木々が点々と続く。
そして、アンデス山脈。
重なり、うねり、どこまでも連なる、乾燥して赤茶けた山脈。
やがて雲があらわれ、大地が見えなくなる。
雲の下は恵みの雨、豊富な雨量に潤う熱帯へとかわっていく。
ふわふわとどこまでも続くようにみえる雲海も刻々と形をかえ、
やがて大きな入道雲があらわれる。
ー4度の首都ラパスから1時間半、日差しのまぶしいサンタクルスに到着。

サンタクルスでの3週間のはじまり。

2010/06/21

出発前夜に

Holiday Innにてボリビア仲間7人で宿泊中。
明日の出発をひかえて、わくわくした気持ちと、
ちょっとセンチメンタルな気持ちと。

長い旅の前はいつも思う。
これでもう会えないかもしれない。
大切な人たちに。
2年間はあっという間だろうから、おおげさなのかもしれないけど、
この気持ちは忘れないでいたい。
変わらないものは何もないから。
新しい店や建物が立つだけではなく、
いいことも、わるいことも、おこるから、
その覚悟はやっぱりしておきたい。

それでも、
ボリビアでの新しい出会いと成長を信じて。
よりやさしく、おおらかになっていけるように。
より愛して、より人に、物事に暖かな気持ちがもてるように。
ボリビアの空気はどんなだろう? 風は?においは?
人々はどんなふうに生きているのだろう?
とても楽しみです。
カナダ、メキシコで過ごした日々からもう10年。
久しぶりに本格的に外へでる感覚にどきどきしています。
解き放たれるような、殻をやぶってでていくような感覚。
懐かしい感覚です。

新しいものに出会って、ぶつかって、吸収して、
自分の境界を広げていくことができますように。
思いもかけず、協力隊参加という道をすすむことになったことに何か意味があると信じています。